- 終活ノート、エンディングノートって必要なの、何に使うの...
- そもそも終活になぜノートがあるの…
- 終活ノート、エンディングノートに何を書けばいいの…法的なことは…
このように思ったことや悩んだことはありませんか?
私は、仕事の関係で「終活」という名前だけを知り、学んで資格も取得し、高齢者の方にも関わり、いろいろとわかりました。
そして自分の父親と一緒に父親の「終活」もスタートしました。
そこで私が知った、または学んだ終活ノートの活用、利用方法を教えます!
そしてその大切さなどもお伝えしたいと思います。
最後まで読んで頂ければ、きっとみなさんのお悩み解消になると思います。 是非参考にしてください!
終活ノート、エンディングノートは要るの、要らないの?
終活ノート、最近ではエンデイングノートと言われることが 多いかもしれません。
終活ノートは、決まった形式もなく、法的強制もありませんが、かなり重要で必要だと思います! 終活を行うときにどうしても「メモ」るって作業が必要なります。
終活ノートやエンディングノートってメモみたいなものだと私は思います。
なぜ「メモ」るってことが重要なのか、それは私の体験を含め、大きく3つに分けてご説明します。
健康的なこと
私が終活を考えるキッカケとなった一番の原因が、「親の健康」要は病気、ケガ等による入院や通院でした。 ※核家族が増えて、親だけ(高齢者だけ)世帯数が毎年増加しています。 自分の親が病気になったとき、皆さんは一番最初に何を思いますか? 私の場合、親と別居でしたので、通院、入院、またはそれらに掛かる手続き、インフォームド・コンセントやカンファレンス等の対応そして医療費は大丈夫なんだろうか。 実は、親がどんな保険をかけているのかも、全く知りませんでした。またアレルギーや病歴、通院歴、常備薬や服薬歴など、そして意思表示…親の事知らない事が多すぎるって思いました。
介護のことで
病気、ケガ、入退院、通院の次に心配したのが、介護についてでした。私の親は、要介護ではなく要支援(認定)でした。その時はじめて介護保険という言葉を調べました。 メディアでは聞いていたけど.. 今後介護が必要になったら、どうすればいいんだろうと正直悩みました。誰に相談して、どんな対応になるのか等、知らないことばかりでした。 もし介護が必要だったら、親の希望、在宅や施設とかあるのだろうかなど。
葬儀やお墓、供養のこと
私の場合、現在進行中です。私の親は長兄ですが、家を継いでいないので、私の親が亡くなった時に納骨するお墓がありません。 そもそも私の親も全く考えていなかったみたいです。 なので菩提寺とのお付き合いもなく、墓地、霊園探し(本人は乗り気なし)、また私が知らないうちに冠婚葬祭互助会の会員になっていました。たまたま親の兄弟の不幸でそんな話になり、聞いてよかったと思いました。
私が知らなかった事、もし私の父親が「メモ」ってくれていたら、終活ノートやエンディングノートに書いていてくれていたらと、いいんだけどなと思います。 実際は、親のこと意外と知らないことが多く(現在進行中ですが)、保険や、病歴、、服薬歴は全く知らなかったし、介護予備軍ではあるけど、将来的に不安です。
今後、親が認知症になったら、自分は何をしないといけないのか、対応できるのかなど悩みます。
悩むなら親と一緒に考えた方がいいと思い、私の場合は、自分の経験や学んだこと、知ったことを話していくうちに、「メモ」が必要だと感じました。それが私の場合は「終活ノート」になりました。
でもただ「メモ」るって言っても、何を「メモ」ればいいんだろって知りたいと思う人がいると思います。それを次に説明できればと思います。
ノートに書くといい10項目と内容をご説明します!
「人生100年時代を生き抜くために」 ①自分のこと(生年月日や本籍地、家族、親戚、家系図など) ➁今の生活のこと(住居の事や財産、資産について) ③医療に関すること ④介護に関すること ➄PCや携帯電話のこと(SNS、アプリについて) ⑥友人、知人の情報 ⑦葬儀について ⑧菩提寺や宗教など(供養について) ⑨遺言書について ⑩自分の思い(やりたいことや家族への思い等) ※ペットがいる方はペットの項目を追加するといいですよ。
それでは1つずつご説明していきます。
自分のことっても何を書くの?となる人もいると思いますので、具体的な内容を記します。
①「自分のこと」
- 名前、生年月日、血液型
- 本籍地や今住んでいる場所(住所)
- 家族構成(親、兄弟、配偶者、子供)できれば家系図を作成するのもいいと思います
- マイナンバーカードの有無や健康、年金保険証、運転免許の有無など
- 大切にしているもの(集めている、いた物など)趣味、本に関して(もしもの時は破棄、寄付等)
- 普段の洋服のサイズ、足のサイズ
- 趣向(特に好きな色など)
②「今の生活のこと」
- 住まいについて、借家(賃貸契約書の有無)、持ち家(名義、所有者の権利関係)
- 預貯金、有価証券、投資信託、固定資産税など
- 不動産(住宅以外で)、貸している不動産も含む(登記簿謄本まであるとよい)
- クレジットカード、分割支払い状況や口座振替、預貯金など ※クレジットカード、キャッシュカードの暗証番号を記載する場合は、共有する人を限定してください。
- 契約関係(電気、水道、ガス、インターネット、有料TV、NHK)
- 家族信託や金銭信託など
③「医療に関すること」
- 通院状況(病院名や崇党の医師)や過去の病歴
- 常備薬、服薬歴、おくすり手帳など
- 終末期医療時の延命措置や尊厳死、脳死判定時の臓器提供の意思
- 医療保険の内容、健康保険証など
④「介護に関すること」
- 認知症になったときの対処要望(法定・任意後見制度の活用など)
- 介護に対する要望(人生100年時代、入所以降の財産の考慮は必須) ※介護に関することは介護保険のこと、介護施設の違い、費用のことなど事前に調べましょう。ちなみに私たちが行っている「終活セミナー」ではその説明もしています。
⑤「PCや携帯電話(スマートフォン等)のこと」
- PCや携帯電話のIDやパスワード
- SNSのアカウント、パスワード情報
- googleを利用している場合はgoogieのアカウント、パスワード情報
- その他アプリのアカウント、パスワード情報
- PCや携帯電話で株の運用や投資信託等のアカウント、パスワード情報
- そのアプリの契情報約
- PCや携帯電話に保存それているデータの保存や破棄に関して
- 電子決済、IC等、ポイントの残高の確認IDやパスワードなど
(内容によっては相続の対象になる場合もあります)
※ここ近年になって「デジタル終活」という言葉も出てきています。もし何かあったときパスワード等がわからず、大変高額な費用が発生する場合がありますので注意が必要です。また、生前中に共有する場合は限定することをおすすめします。
⑥「友人、知人の情報」
- 友人や知人への連絡方法と連絡先(電話番号や住所など)
- 年賀状のやりとり
もしも何かあった場合に連絡してほしい人がいる場合はわかるように
⑦「葬儀について」
- 葬儀の方法(家族葬、密葬、1日葬など)
事前に葬儀社や終活アドバイスをしていただける方に相談してみるのもよい - 葬儀場所について(ご自宅、会館やホール、希望場所)
- 葬儀に呼んでほしい人(家族、親戚、友人・知人)の希望範囲
- 葬儀式に最低限必要となる物(事前に葬儀社に確認し希望があれば)、遺影写真など
- 葬儀社のリストアップ
生前中に決めておくのもいいと思いますが、家族との相談も必要ですね - 死後事務委任契約につい(亡くなった後に託すことができること)
⑧「菩提寺や宗教など」(供養について)
- 信仰する宗教と菩提寺など
- 納骨、お墓の種類や場所など(家墓、夫婦墓、納骨堂、樹木層、合祀墓または散骨、分骨)
⑨「遺言書について」 相続に関係することが多いです
- ・自筆証書遺言(手軽ですが本人が書いた確認や、偽造される恐れもあります) 証人は不要 ※2019年の法改正により、自筆ではなくPC等で作成しても所定の手続きがあれば、自筆として取り扱われることになりました。 (法務省の直筆遺言に関すること)
- 公正証書遺言(手数料など費用が発生します) 証人が必要
- 秘密証書遺言 証人が必要
※書き方に関しては行政書士、司法書士などの専門家に確認するといいと思います。また相続に関する自分の希望なども記入するといいと思います。 国税庁(法定相続人について)
⑩「自分の思い」(やりたいことや家族への思い等)
- まず形式などは全く気にせず、①から⑨の項目以外に、自分が伝えたいことを自由に書いてください。自分の考えや思いなど、家族や親戚もしくは友人、知人に知っておいて欲しいこと、伝えたいことなどを書くといいと思います。
ノートの活用、こんな感じに使ってください!
終活ノート、要るの要らないのでも書きましたが、「メモ」る感じて活用してください。
終活ノートやエンディングノートを買うにしても、もらうにしても、そのノートの項目を最初から埋める必要はありません。親の終活と自分の終活と違いはあるかもしれませんが、自分の現状や考え方や思いを整理することの「メモ」と思ってください。
そのノートを親や兄弟と、自分が許す相手に共有もしくは書いていることを伝えるようにして下さい。それと終活ノート、エンディングノートには、法的な拘束は一切ありません。
今からの自分の人生がよりよくなる為に、ツールとして「メモ」してください。
「今を よりよく 自分らしく」と私が終活の資格を取った団体では教えてくれました。私の仕事の協力者として色々な地域で高齢者支援サポートを行っている一般社団法人LMNの代表理事は、今の70歳代の方は、その方が50歳代の時(今から約20年前)は、人生100年時代が来るなんて、想像していなかったし、そんな人生設計していなかったと思うとおっしゃっています。 しかし今の70歳代の方々はこの先20年以上も人生があるので、将来的に家族と争わないように、終活ノートやエンデイングノートに自分の思いを書くことが必要だとおっしゃっています。また生活資金に関しても大切だとおっしゃっていました。そして私が最後に終活を学んだ団体では「最期まで自分らしく」と謳っています。
私たちが選ぶ終活・エンディングノート10選
終活セミナーの講師等の経験豊富な方にもご意見頂き、また高齢者支援されている方のご意見を聞き、私の経験も踏まえて10冊選んでみましたので、参考にしてください。
〇一番わかりやすい エンディングノート (監修:東 優、 出版社:リベラル社)
〇もしもの時に絶対困らないエンディングノート「自筆遺言書キット付き」(監修:横山光昭、出版社宝島社)
〇ハッピーライフエンディングノート(コクヨのエンディングノート 特別協力 弁護士ドットコム)
〇終活ノート マイ・ウェイ (終活のパイオニア、終活カウンセラー協会 出版)
〇人とのおつきあいを大事にするノート(コクヨ お付き合いノート 人と人とのお付き合)
〇シンプル エンディングノート(ノートライフ エンディングメモ)
〇プレシャス エンディングノート [私の大切なノート] (ナカバヤシ 監修:弁護士 大渕愛子)
〇スタンダードエンディングノート 終活初級者向け(出版社:自分図鑑合同会社)
〇新時代対応!もしものための安心ノート 2冊組み(出版社:学研プラス)
〇一番かんたん エンディングノート (出版社:扶桑社 著書:曽根 恵子)
私たちが、10冊を選んでみました。
書きやすさと文字の大きさ、専門的コメント、人とのかかわりがわかるもの、財産含め偏りが少ないノートを選んでみました。 数年前までは、終活=相続 として誇張する傾向がありましたが、今では今後の人生設計としてとらえていただける傾向となっていると思います。幅広く活用できそうなノートであると思います。
特に人生100年時代に入り、今まで以上に生活に関するお金の事は大事になってきます。 そんな相続という意味ではなく、自分の財産確認にしてもらえる「メモ」として終活ノートを活用してもらえたらと思います。
5.まとめ
終活ノートは、いつはじめても構わないと思います。しかし、書いた内容は人生の変化のタイミングで見直しが必要になります。 今は健康に問題がないが、少しずつ身体の変化(体力低下や病気等)があり、人によっては入退院を繰り返し、介護施設に入所、または認知症となり誰かのサポートがないと生活が厳しくなる。 高齢者の徘徊は問題となります。誰も他人事ではないと思います。 人生100年時代に入り、2021年の日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳(生命研文化センター)となっています。 また2022年9月での日本の100歳以上の人口は増加(厚生労働省)し続け、なんと9万人を突破したようです。 人生100年時代、50歳で折り返しなんて、まだまだ先が長いです。今後の人生設計の見直しに終活・エンディングノートを活用してください。
コメント